じゃあね

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今朝も雲ひとつない快晴。

昨夜は久しぶりに母親の気配も無く穏やかな夜だった。

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で、朝準備をしていると、家に忘れてきたはずのネクタイが掛かっているのを発見( ̄□ ̄;)!!

実家に着いて早々あれだけ探して無くて、仕方なく新しいのを買ったのだからあるはずがない。

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もしや父親のかと思ってよくよく見たら、八ヶ岳のクリーニング店のタグが付いているので自分のに間違いない。

み〜さんと顔を見合わせ、またやりやがったな、今度は八ヶ岳まで行ったかと朝から大笑い。

そんな不思議な出来事の中準備して斎場へ。

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昔の写真を見ながら静かに時間が流れる、参列者が集まってくる前ののんびりとした祭壇前のひとコマ。

そして昨日に引き続き従兄弟の神職によって葬場祭、仏式でいう初七日に代わる“十日祭”を行った後に出棺。

祭壇を飾っていた沢山の花と参列者の皆さんに書いてもらった最後の手紙を入れてもらって最後のお別れ。

年の瀬の押し迫った忙しい時期ってことで、家族と極々近しい親族やお隣さんだけの家族葬だったけど、悲しむというより実に和やかな雰囲気のとてもアットホームな葬儀だった。

これも生前の母のキャラクターがさせること。

ただ仲良しだったお隣のおばさんの『もう一緒に買い物に行けなくなっちゃった』って声かけにはさすがに皆泣けたけど。

そして斎場から火葬場に移動して本当に最後のお別れ。

知らない人に母のことを聞かれた際によく“リアルなサザエさん”みたいな人だって答えていた。

姉弟、姉妹に加え大勢いるいとこ連中の中でも一番上の姉貴であり、誰も逆らえないまさにゴッド姐ちゃん的存在。

うるさいくらいのおしゃべりで、振る舞い好きの世話焼きでいろんな席で仕切りたがる仕切り屋で、親族の中でもいち目置かれる存在。

ある意味とても面倒だけど(^^;)でもとても愛される人だった。

だから火葬を待つ間の会食の席で、親族の催事でいつも聞こえていたうるさいほどの母の仕切る声が聞こえないことに皆ちょっと寂しそうだった。

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そしてなぜか大好きだったピンク色に染まったお骨になった母を連れて実家へ。

最初に従兄弟がお祓いをして、葬儀屋さんが設えてくれた祭壇に安置して“帰家祭”を行ってもらい、すべての神事が終了。

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長かった病院生活からやっと家に帰ってこれた気分はどうかな?

今回の病気が発覚してから25年。

いろいろな治療をしつつ人生の1/3をこの病気と付き合ってきたことになる。

ここ数年は父親の介護も加わり更に大変だったと思う。

何はともあれよく頑張った!お疲れ様。

そしてこの短期間に運良くとんとん拍子に事が運び無事葬儀が終えられたのも、関係者の皆様のおかげであるけど、なんだか不思議な力添えがあったような気もする。

これは母や祖父祖母、山の神様のおかげかもしれない。

そんな感傷に浸りながら久しぶりに家に戻った母の祭壇の傍でコレ書きながら一杯飲んでいる。