9月 26 2019
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9月 26 2019
屋根の不具合
VectorWorksの覚え書き
建物のモデルリングから断面図を描き出して見つかった問題。
よく見ると屋根のオブジェクトと軸組の垂木の位置にズレが生じている。
さらに断熱材も屋根からはみ出しているし、これでは図面にならない。
最初はこのまま高さだけ微調整して、断熱材も非表示にしちゃおうかとも思ったがなんか気持ち悪いので、思い当たることを検証しつつ改善を試みる。
まず断熱材については屋根の構成部材の設定ではクリア出来そうもないので、別物として考えることにして、屋根の構成をガルバ/構造用合板/垂木だけの構成にし、垂木は面・線を非表示にしてボリュームだけの観念で考えるととした。
で、いろいろとトライ&エラーしつつ【屋根作成】で出てくる設定画面をもう一度見て内容を解読してみると結構誤解していたことに気がついた。
まず「壁外面から軒先きの距離」については一般的に設計で考える屋根の先端までの距離ではなく、屋根の厚みの下部から壁面の距離ってことのようだ。確かに設定画面の画はそうなっているからね。
まずこれが軒の出の寸法の違いの大元であることが判明。
あとはイマイチ不明だった「支持部分の差し込み」についてはそのまま外壁面から通り芯までの距離で良いようだ。
で、このスケッチを元に【屋根作成】の設定画面に数値を入力して屋根を作成。
妻壁部分もこのように数値を入力して妻切り屋根に変更して。
屋根を作ってみて断面図を取り出してみると・・・
おおっ!屋根部材と垂木の高さも合ったし、軒の出の寸法もバッチリ。
ただこれだと鼻隠しと破風部材、棟換気、軒天井の位置がズレるのでこれを修正しないと。
ひとまずこれで屋根の作成は修正されたようなので、各壁と屋根を拘束させて完成させる。
そしてまずは棟換気の高さを修正、これは簡単。
今度は鼻隠し材の高さを修正してから軒先きからの位置を修正、これもまあ簡単。
次に破風板の長さを調整。これは横から見て鼻隠しの断面をトレースした図形を柱状体にしてそれでメニューの【モデル】>【曲面で切断】を実行。
ただ図形を柱状体にするとどういうわけかグループ化されてそのままではコマンドが実行できないので、部材をグループ解除してから実行すると出来る。
その次軒天井の長さの修正、これは多角形から【建築】>【屋根面】で作っているけど破風板と同じ要領で切り取る部材を作ってメニューの【モデル】>【曲面で切断】を実行すればいいかなと思ってやってみたら、切り取られた軒天井材は「切り取られた柱状体」に変換されて屋根の構成要素が反映されなくなったので、改めてエリアを多角形で作ってそこから【建築】>【屋根面】で作成。
そのままでは高さが違うので(これの設定がよく解らないけど)微調整せしてから断面図を取り出してみると・・・
見事!考えていた通りにちゃんと納まった。
いやぁ〜ここまで長かったぁ〜(^^;)
でも、理屈と道理が理解できて実際にちゃんと出来るととても嬉しいし楽しい。
あとは断熱材をそれぞれ【屋根面】か柱状体で作って設置すればOKかな。
そしてこれが出来れば各図面を取り出して仕上げていけばいいだけ、やっとBIMでの設計らしくなってきた。
By zukimo • VectorWorks • 0
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