7月 2 2015
東北紀行2日目
晴れました!
さすが!予報を覆す我が家の超晴れ女(笑)
昨日は見れなかった広田湾を一望する早朝のデッキからの眺めは最高です。
そして空気が新鮮でとても居心地のいい空間。
皆思い思いの場所に陣取ってコーヒーを一杯。
しかもスタッフ曰くこの時期晴れてもこんなにスッキリと海が見渡せることは少ないとか。
さすが我が家の晴れ女神様(-人-)w
そして大きな一枚板のテーブルでみんなで朝食を囲む。
優しい味付けでどれもヘルシーで美味しい朝食をいただきウキウキ気分で出発。
この天気で見ない手は無いということで、まずは山の上の展望台へ。
大船渡方面を望む。
リアス式海岸が美しい。
そして太平洋。
この景色もう最高の気分。
そして陸前高田の前に広がる広田湾を望む。
ここから見る分には美しいんだけどね。
そのあと山を下りてコンベアの真下にある八木澤商店一本松店に集合。
悲しいほどお天気な空にコンベアの伸びる景色はやっぱりちょっと違和感。
醤油ソフトは美味しかったけど(^^;)
そこで車に分乗し隣の気仙沼まで。
最初に訪問したのは海から離れた山の中に建つ石渡商店さん。
元々フカヒレの加工をされている会社さん。
ゾロゾロと大勢で押し掛け、しかも社長以外バイヤーではなくいち顧客と聞いてちょっとビックリされていたようだが(^^;)
そして早速商談開始。
製造工程までは見せていただけなかったけど、いろいろお話を聞く中で、新たに商品開発されたこだわりのオイスターソースと出来たばかりのドレッシングに遭遇。
運ばれてきた瓶を見るなり皆『これはイケる!』と。
そして試食して確信に変った(笑)
そして出ました!社長お得意の即断契約交渉と即納品して欲しいってリクエスト。
こちらは解っているが先方はあまりのスピード感に少々戸惑い気味だったけど、その場で商談成立土曜日入荷ということになった(^^;)
このトップダウンは素晴らしいし見ていて気持ちいい(笑)
懐かしパッケージに惹かれてかったこのパン。
フワフワのパンと懐かしいコーヒークリームのコンビネーションで間違いない美味さ(笑)
二軒目は海産物加工会社の斉吉商店さん。
今回、kauriさんイチオシのお店。
リーズナブルな材料を多用しているにも関わらずチープに見せない、そしてどこか懐かしい建物は素敵でいい参考になった。
ここの二階にある「ばっぱの台所」では一流ではないけど最高の家庭料理を味わう事が出来る。
そんなばっぱ(おばあちゃん)の出してくれる家庭料理でお昼ご飯をいただきてきた。
「ここでやっていることは、日本一を目指すのではなく、斉藤家の味を味わっていただくことです。」言われるようにばっぱの作る料理はホッとする優しい味の懐かしさを感じる料理ばかりだった。
まずは料理を待つ間に読む文章に思わずほっこりする。
「さんまだしつみれのスープ」
臭みがまったく無くほろほろと柔らかいつみれと本当に優しい味付けの吸い物で、この思わずホッとする一品目からみんなすっかり魅了された。
「雪つつみのサンマサラダ」
さんまをたっぷりの野菜と豆腐のおからに甘酢で漬けた気仙沼の郷土料理
さっぱりとした味はご飯にもお酒にも合う。
「牡蠣のしぐれ煮とふきの冷たい炊き合わせ」
牡蠣はちょっと苦手なんだけど、これはイケる。
「胡瓜とかつおのなまり節の酢の物」
これは間違いない味
「カツオのたたき 八木澤さんのポン酢と奇跡の醤で」
カツオってちょっとクセがあるけど、これは全然そんな感じがせずとにかく美味かった。
やはり新鮮な地のモノなのだからかな。
「金のさんま」
油ののった一番いいさんまの一番いいところだけを使って長時間煮込んでいるので骨までホロホロ。
いやぁ〜これはもう(笑)
白いご飯に載せて食べれば間違い無し!!
「鶏の麹漬けの天ぷらと茄子の天ぷら」
やっぱり天ぷらは揚げたてに限る!
デザートは地のお菓子
しっとりとしたちょっと不思議な食感。
料理はすぐ横のオープンキッチンで調理され一品一品出される。
キッチンと言うより田舎の台所って雰囲気がとても良いし参考になる。
全員感動の美味しいご飯をいただいたあと、商談開始。
やはりここでも我々の関係にビックリされた(笑)
そしてここでもまた最高に美味いモノと何処にもまだ出していない優れモノを発見!
当然即契約、即納品依頼、商談成立(笑)
三件目もkauriさん推薦の気仙沼にあるコーヒーショップ、アンカーコーヒーさんへ。
仮設的な店舗で営業しているのかなと思っていたので、正直こんなオシャレなカフェだとは思っていなかった(^^;)
入口を入ると大きな焙煎工房。
気仙沼は遠洋漁業の基地なので、昔から舶来品には馴染みがある土地柄なので自然とコーヒーも飲まれていたのだとか。
だから店内には若者やオシャレな女子はもちろん、地元のおじちゃんたちがフラッペ食べながら雑談してたり、建築関係と思われるおじちゃんたちが打合せしていたりと、この店が地元に愛されて溶け込んでいるんだなと感じた。 とてもいい感じ。
元々は魚の卸の会社で対応してくれた常務さんも女性ながら元築地市場で働いていたらしいし、今も本業はそっち系とのこと。
風貌も話し方も豪快そのものですっかりファンになってしまった。
そして寡黙で淡々と作業をこなすブレンダーの彼のプロフェッショナルぶりに感心。
でもここでの商談が一番難航。
気仙沼と八ヶ岳とコーヒーの位置づけをどうするか喧々諤々。
でもとてもいい話し合いが持てた。
地元で展開する時は「しっかり錨を下ろして臨む=アンカー」ってことで“アンカーコーヒー”、外へ出て展開する場合は「風を受け満帆で突進む=フルセイル」ってことで“フルセイルコーヒー”と名前を使い分けているって考え方もオシャレでカッコいい。
とても共感出来る企業さんだった。
すっかり押し気味になってしまったが、最後は八木澤商店さんの本社へ。
お待ちかねの会長さんとの再会。
あれから沢山の人に会っているだろうに、ちゃんと覚えていていただけて嬉しい。
そしてまたあの熱いご講義をみんなで拝聴(笑)
そしてまた隣で涙を流しながら聞いている方が今度は二人…(^^;)
震災直前に書かれ津波に流されながら無事見つかった経営理念の書の生々しさ。
4年前に比べどことなく穏やかになられた感じがする物の、オーラと迫力は依然のまま。
何より変らずお元気そうで良かった。
今回はお茶目な一面も見れたし(笑)
あばちゃばしている会長が『ホシく〜ん』って呼ぶと、T松さんのフィアンセのホシさんがトコトコトコとやってくるのがコミカルでとても微笑ましくてね(笑)
街中で見たかったっていうのもあったけど、ここで見れたのも何かの縁かもね。
我々が出るまでずっと外で見送ってくれた会長さん。
また来るときも変らずお元気で。
暮れなずむ空がいい雰囲気。
濃〜〜〜い一日の最後はその中の居酒屋さんでお疲れさま会。
ちゃんと仕事してまっせ(笑)
そして乾杯。いやぁ〜長い一日だった。
そしてここでもフィアンセのホシさんを前に、日頃クールなT松さんの意外な一面が見れたりして(笑)
もうすっかり仲間って感じ。
せっかくメニューにあったのでギネスチェックは忘れずに(笑)
でも“高田のゆめちゃん”は可愛いけど、ギネスはやっぱりお山のが一番!!
いい気分で宿に帰って箱根山から望む朧月。
月明かりに浮かぶ広田湾が素敵です。
そして長かった一日が終わった。