写実的美学

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これ写真ではなくアニメーションのワンシーン。

実物以上にリアルで、何よりほんと美しいよね。

話題の新海映画だが、確かに「君の名は。」も良いのだけど、リアリティーって面で見ればこの「言の葉の庭」の方が上だし、好きかもしれない。(ちょっと想うところもあるしw)

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この映画でよく引き合いに出されるのが上のシーンだけど、

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何と言っても凄いのは色々な状況で表現する雨のシーンと水の表情。
しょっぱなから実写を思わせるよな水面に広がる水紋に驚かされるし、

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これも良く引き合いに出される水溜りのカットもちゃんと街のネオンが映し出された上に水紋が広がったり

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そしてこの雨垂れのシーンなんかほんの数秒だけどここまでやるかってくらい細かい表情まで再現してるし。

雨の降らし方にもそれぞれ違った表現がされているし、ほんと素晴らしい。

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そして仕事柄、よく建築物や構造物のアラを探すのだが、この監督の観察力と再現力には恐れ入る。
このタイルなんて実にリアルだし、薄く水が乗った時に映り込む空がちゃんと表現されてるもんね。
さすが建築屋の息子っていうところ(笑)

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また駅周りの街や電車の描写の忠実さも素晴らしいよね。
何気ない背景の照明の表現も実に細かいし。

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そしてこの映画の特徴のひとつに重ねの美学があると思う。
キャラクターの前面に自然の風景を重ねることによって、神秘性や妖艶さを引き立てているところ。

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実に美しい。
高校生じゃなっくても惑わされちゃうよな(笑)

この映画も音楽と映像がとてもリンクしていて、観るたびに新たな発見があるところに中毒性がある。
普通エンドロールって文字に目が入って映像は流してみちゃうけど、逆に映像をしっかり見ると『え、こんな細かいところまで作り込んでるの?』ってくらい良く描いている。
夕日の沈むシーンと夜が明けたシーンなんてちょっと感動しちゃう。
あと、雪の降らし方のこだわりは出身地が出身地だから実によくわかってらっしゃる(笑)

そして45分って長さは昼休み観るには丁度いい(笑)
Huluだと何回見てもタダだし(笑)