12月 19 2016
一車一会 念願成就
我々が結婚した当時、世はアウトドアブーム真っ盛り。
キャンプ場には「展示場かよ」って思うくらい有名メーカーのテントやタープやキッチン道具で設営されたテントサイトが競うように立ち並び、そこに車を横付けしてオートキャンプを楽しむのが流行りだった時代。
それに併せアウトドア雑誌はもちろん、車雑誌もRV車特集が溢れていた時代。まだSUVなんて言葉がなかった頃(笑)
パジェロ、ランクル、サーフ、ビッグホーン、サファリなどのオフロードタイプと並んで流行っていたのが、レガシーを始めとするツーリングワゴン。
そんなRV車が居並ぶキャンプ場に、おおよそ似つかわしくないセダン車のホンダ・ビガーで乗り付け、馬鹿でかいトランクから次々道具を出してキャンプサイトを設営して異彩を放っていた我が家(^^;)
それで特に不便も無かったけど、でも周りを見るにつけいつかはRV車に乗りたいなぁとは思っていた。
そんな時、Be-PALに載っていたこの真っ赤なVOLVO850エステートの広告。
サーキットで「空飛ぶレンガ」と異名をとってレースでも話題になっていたVOLVO850エステートではあるが、直線的でシンプルで品のあるデザインがカッコいいこの車がこうして自然の中に溶け込むと実に素敵に見えて憧れた。
でも当時高級外車が買えるはずもなく、そして「いつかはクラウン」よろしく「いつかはVOLVO」が我が家の目標になった。
その後乗ったHR−Vやクロスロードも本家に乗れないからなんとなくVOLVOのテイストを感じたので選んだってのもある(笑)
そのクロスロード、16万kmを超え17万kmを目前にしてあちこちガタやきしみ音が気になってきた。
実家への往復が多くなってなんとなく不安を感じていたところへ、お仲間の車屋さんWさんの『中古のVOLVOだったらそんなに高くないですよぉ』って悪魔のささやきに、俄然“VOLVO乗りたい熱”が湧いてきちゃった我が家。(特にカミさん ^^;)
ここ数ヶ月色々調べて、探して「これなら」って車が見つかったので思い切って乗り換えることにした。
ひとまず5年は乗れるようなってところで選んだ10年落ちのXC70ではあるけれど、6.1万kmと走行距離もそこそこで新車並みの綺麗さの思いの外なかなかの良車。
さすがに憧れだった850は年代的にちょっと難しかったけど、でもちょっと丸みは帯びたものの直線的なVOLVOらしいディティールの残る好きなデザイン。
何よりこの後ろ姿とお尻がとても素敵♪
「いつかはVOLVO」と想い始めて25年、我々お互い節目の50の歳に念願が叶うってのも何か縁を感じる。
そしてクロスロードの時もそうだったけど、中古車って本当“縁”だよなぁってことを今回また改めて感じた。
なんかの記事に「中古車は一期一会、いい出会いがあれば昔憧れつつ乗れなかった車にも乗れるし、出来るならそういう車に乗るべきだ。」と書いてあった。(その筆者は港の市場から店へ魚を運ぶためだけの車に昔憧れだった“RX−7”を買ったらしいしw)
当時は価格が高くて手が出なくて叶えなかったり、色々な条件で乗る事が出来なかった車も、時が経つことでその願いが叶い、それがさらに程度の良いモノであれば持つ喜びが時を遡る事だってありうる。
今回はそれが叶ったって感じ。
ウチで出せる少ない予算で出来るだで程度のいいヤツをってリクエストに色々手を尽くしてくれたWさん、本当にどうもありがとう。
今は初めて買ったプレリュード以来のサンルーフにワクワク(笑)