二十年後の夕焼け

20前のちょうど今頃、関東に上陸・通過した台風15号の影響で増水していた近所の多摩川の様子を散歩がてら見に行って、河幅いっぱいに暴れる川と台風一過の空を撮っていた。
そして東の空は薄紅色に染まり、西の空には黄金色のスゴい雲の塊が輝きだすと、上空に翼を広げた白鳥ともペリカンとも言えるような雲が出現。
ちょっと見たことないような光景に『これはスゴいっ』と興奮気味に見ていると、さっきまで鳥のようだった雲が今度はまるで翼を広げた天使のような形に。しかも慈悲の色である紫色に染まった。
その先には燃え上がる炎のような紅く染まる夕焼け雲。
その時はなんかとんでもない光景を見たと興奮して喜んでいたのだが。
まさかその晩にTVで同時多発テロを目の当たりにするとはね。
あとで思えばこの時の光景はその後の大事件を啓示してたんじゃないかと。

そして今日の八ヶ岳南麓の夕焼け空。
真っ赤に染まる西の空とグレーの雲のコントラストが美しかった。
そして20年目の今日も燃えるような夕焼けだった。
あれから20年、謹んで哀悼の意を表します。