8月 7 2018
夢のカタチ
アルフ・ブリョイセン作「小さなスプーンおばさん」
今回のプロジェクトの基になった本。
最初の打ち合わせで真っ先に奥様が取り出され、『小さい頃からこの本に描かれているような家に住むのが夢だったんです。』と。
小さい頃から読書が苦手だった自分はこの本のことを知らなかったので、自分の仕事の原点でもある絵本の『ちいさいおうち』のような感じでしょうか?と聞いたら『それも近いかも』って話で意気投合、そこからお互いなんとなく解り合えぐっと身近になった気がする。
かれこれ50年前の本で背表紙をテープで補修されているけど、小学生の時に手にしてから大切にされてきた本。
そして自分が生まれて間もなく発行された本。
奥様の小さい頃憧れていた夢が描かれた本と自分の仕事の原点になった本。
この二冊の本によって今回住まいはカタチになったような気がするし、何かとても縁を感じる。
そして50年越しにかなった夢。
後ろ表紙に描かれたスプーンおばさんのご夫婦の挿絵のように、新しいこの「ちいさいおうち」でこんな感じで食卓を囲んでいただけたら嬉しい。
そしてお客様の夢をカタチに出来たことがとても嬉しい。